まご せんそう せんそうたいけん ふうか
「おばあさんから孫たちへ−みやぎの戦争−」は、戦争体験を風化させないで、
こ まご せだい かた つ たいしょくじょせいきょうしょくいん かい みやぎしらはぎ
子どもや孫たちの世代にも語り継いでいこうと、退職女性教職員の会 宮城白萩
かいちゅうおうしぶ きかく しゅっぱん
の会中央支部が企画・出版したものです。
しょはん せんご ねん ふしめ ねん てづく さくせい よ げんこう
初版は戦後50年の節目の1995年に手作りで作成しました。寄せられた原稿を
と てづく しぶない しょうちゅうがっこう やく ぶ
コピーしてファイル綴じにした手作りのものを、支部内の小中学校などに約170部
はいふ ねん とき へ おお ひと よ
を配布していました。それから10年の時を経て、もっと多くの人に読んでもらいた
たんこうぼん しゅっぱん きうん たか う
いということで、単行本として出版しようという機運が高まってきました。それを受
ちゅうおうしぶない めい へんしゅういいん やく ねん へんしゅう ねん そうてい
けて、中央支部内の6名が編集委員として約1年かけて編集し、2005年に装丁も
あたら さつ ほん かたち さいしゅっぱん
新しく、1冊の本の形で再出版にこぎつけました。
すべ かんじ ふ かな がくとどういんれい かんさいき むずか ことば
全ての漢字に振り仮名をつけ、「学徒動員令」や「艦載機」など、難しい言葉には
ちゅうしゃく かいせつ しょうがっこうこうがくねん よ めざ
注釈をつけ解説したりして、小学校高学年が読んでもわかるものを目指しました。
ねんぴょう とうじ りゃくちず かんまつ もじ おお
このほかにも、年表や当時の略地図を巻末につけたり、文字を大きくしたり、
よ くふう
読みやすくなるように工夫しました。
ぜん へん くうしゅう ひ あ ないようてき ぶこうせい しゅうろく
そして、全40編は「空襲」や「引き揚げ」など内容的に7部構成にして収録して
へん しょはん なか すいこう さいけいさい あら かいいん へん
います。うち26編は初版の中から推敲して再掲載し、新たに会員などから14編
きこう いただ
の寄稿を頂きました。
おお たいけんき せんそう とお せんじょう わたし す
多くの体験記では、戦争は遠い戦場にだけあったのではなく、私たちが住んで
まち せんそう じょせい こ だいす どうぶつ いのち
いるこの町にもあったこと、戦争は、女性や子ども、大好きな動物たちの命をも
ね うば へいわ ひとり こうふく
根こそぎ奪うものであること、そして、平和がなければ一人ひとりの幸福もあり
こと かた
えない事などをせつせつと語っています。
ちゅうおうしぶ とうしょ やく ぶ はっこう みこ こうにゅうよやく
中央支部では当初、約1000部の発行を見込んでいました。しかし、購入予約
あいつ ぶ しゅっぱん かんばい
が相次いだので、3000部を出版。まもなくそれも完売しましたので、さらに5000
ぶ ぞうさつ けんない しょうちゅがっこう かくちいき おも としょかん きぞう おこな
部を増刷しました。県内の小中学校や各地域の主な図書館などに寄贈も行い
ました。